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ランニングQ&A(トラブル編)

ランニングは健康に良いことですが、同時に身体の筋肉や関節に負担をかけるものでもあります。身体のトラブルが起きてしまったときは、速やかに医師の診察を受けましょう。
ランニング中のトラブルのなどについてQ&A形式で記述します。

Q:ランニング中に熱中症にかかってしまったときは?

A:涼しい場所での安静と水分補給。症状が重い場合は、すぐ病院へ。

熱中症は身体に熱がこもり、上手く熱を外に逃がせなくなって起こります。夏場に起こることが多いですが、条件によっては夏以外でも起こりますから注意しましょう。
手足や腹筋にけいれんが起きている場合は、汗で身体から大量の塩分と水分が失われている熱けいれん状態です。スポーツドリンクなどで、水分と塩分を補給します。
暑さによって具合が悪くなった場合は熱中症が考えられます。意識障害がなく皮膚が汗で湿っているときは、比較的軽度の熱中症だと考えられますので、日が当たらない涼しい木陰などで水分を補給して休みましょう。落ち着いてきても、すぐには動かずにしばらくは安静にします。
皮膚が乾いていて意識が朦朧としている場合は、重度の熱中症(熱射病)が考えられます。頚動脈を氷などで冷し、すぐに病院に行きましょう。命に関わることもありますから迅速に。

Q:ランニングで足にマメが出来てしまったときは?

A:患部を冷して進行を食い止めましょう。ソックスや靴も見直して。

マメは、摩擦よる火傷の一種です。ひどくなると水ぶくれが出来て、皮が破れてしまいます。そうなる前の段階で適切な処置を行っておけば、マメの進行をかなり遅らせることが出来ます。
マメは摩擦によって起こりますから、出来るだけ皮膚への摩擦を減らすようにしましょう。ソックスのたるみや、シューズの紐の締めすぎが原因になっていることもありますから、チェックしてみましょう。マメの出来やすいところにワセリンなどを塗ることでも、摩擦を軽減することが出来ます。
走っている最中にマメが痛くなったときは、水をかけて冷しましょう。多少の進行は止められます。治療後は消毒をした後、清潔に保つようにします。

Q:ランニング中に足がけいれんしてしまったときの対処方法は?

A:体温を逃がさないように保温して、マッサージやストレッチを。

足のけいれんは、寒さや冷えが原因になることが多くあります。(暑い時期のけいれんは、まず熱中症を疑いましょう。)冷えのほか、局所的な筋肉の疲労や血液のイオンバランスなどが重なって起こります。
けいれんが起こったら、ペースを落として立ち止まって、けいれんしている筋肉を伸ばすようにゆっくりとストレッチングします。寒い場合は、服を着て保温したり軽いマッサージをして筋肉を温めます。何度もけいれんが起こるときは、局所的に筋肉に負担がかかっている可能性があります。走り方の見直しも必要です。寒い時期のけいれんは、ウォーミングアップを入念にすることで防ぐことが出来ます。

Q:ランニングをしていると貧血になる?

A:貧血になります。

ランニングで起こるスポーツ性貧血は、足の裏に負担がかかることで赤血球が壊れ、血中の鉄分が流れ出てしまうことで起こります。
また、汗などでも鉄分は失われてしまうので、日ごろから鉄分の摂取を心がけなければなりません。 食事に加えて、サプリメントなどの栄養補助食品を摂取するのも良いでしょう。特に女性は、男性と比べると貧血になりやすいので、積極的に鉄分を摂るようにします。

Q:足の裏が痛くなってしまった。マメが出来たわけでもないのに?

A:土踏まずのアーチが伸びきっていると、足の裏が痛くなります。

マメが出来たわけでもないのに足の裏が痛くなる原因は、足の裏にある足底筋膜が炎症を引き起こしたためです。脚力が不足した状態でランニングをすると、土踏まずの部分のアーチを形成している足底筋膜が伸び切り、扁平足のような状態になってしまいます。よって、足裏全体が痛くなるのです。
ランニングでは、土踏まずのアーチの高い人のほうが足底筋膜に大きな力がかかると言われています。予防のためにも、日ごろから脚力を鍛え、足裏のマッサージを行いましょう。マッサージは、ふくらはぎのマッサージをから始めて、アキレス腱のストレッチ、そして足裏のマッサージという順番で勧めると傷みを分散しやすくなります。

Q:ランニング中に脇腹の痛みに見舞われる原因は?

A:複数の原因があります。重篤な場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

脇腹が痛む原因の1つは、食事をしてから時間をおかずに走った場合です。ランニングの前の栄養補給は大事ですが、食後に時間をおかないで走ると脇腹が痛みやすくなります。
準備運動をしないで急にランニングをした場合も、脇腹が痛くなります。ランニングの前に充分な準備運動をして、ウォーミングアップに勤めましょう。
また、オーバーペースによるランニングでも腹痛は起こります。呼吸筋への急激な負担がかかり、横隔膜がけいれんを起こしてしまうのです。けいれんが起こったら、ペースを落としウォーキングに切り替え、深呼吸をして体内に沢山酸素を取り入れることで傷みを軽減させましょう。けいれんが治まらない場合や脇腹の痛みが続く場合は、医師の診察を受けましょう。

Q:二日酔いでランニングをしてはいけない?

A:ランニングは控えましょう。

二日酔いのときはランニングを控えましょう。軽いジョギング程度なら良いですが、気持ち悪さを感じたら無理をしないで安静にしましょう。水分の補給も忘れずに。大量の汗でアルコール分を外に排出させようという考え方は、良くありません。

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